美ヶ原温泉　旅館すぎもと うつくしがはらおんせん　りょかんすぎもと UtukushigaharaOnsen RYOKAN_SUGIMOTO

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「旅館すぎもと」の夕食は、フロントのある「松軒楼」の正面に建つ「泉雲閣」でいただく事になる。 部屋食は一切行っていない。 厨房の近くで、できたての料理を出す。 温かいものは、冷まさずに出す。 冷たいものは、ぬるくなる前に出す。 基本に忠実になればなるほど、厨房から距離のある部屋食は、オーナー料理長の宿「旅館すぎもと」では、あり得ない事なのだ。

蕎麦打ちを披露する館主・花岡貞夫さん（撮影：2008年1月）

さて、白壁の土蔵をイメージした建物には、食事処が用意されている。 その手前には、「冨思議な邦の相里巣」と称するガーデンテラスが設けられていた。
食事処のある「泉雲閣」とガーデンテラス「冨思議な邦の相里巣」
「泉雲閣」へのアプローチは、フロントを通って外に出て道路を渡り、ガーデンテラス横目に見ながら「静かの小路」を直接歩いていくか、本館「松軒楼」から「地下通路」を使って行くパターンの2種類方法がある。 言わば竹垣で覆われたトンネルなのだが、そこは「旅館すぎもと」の地下通路。 幻想的な雰囲気たっぷりの通路は、否応にも夕食の期待感を高揚させてくれる。
本館「松軒楼」と食事処のある「泉雲閣」を結ぶ地下通路
メインの食事処は、「泉雲閣」1F入ってすぐの民家風料亭「おりがみ」。 信州らしい素朴で温もりのある雰囲気。
	掘りごたつ式になっているため、楽な姿勢で食事がいただける。
民家風料亭「おりがみ」

そして、テーブル席の食事処が「孤月庵」。 土蔵のような内装と、黒い柱、そして、松本民藝家具と思われるテーブルが印象的だ。 天井の梁も見事。

	食事中は、心地いいジャズの音色が聴こえる。 マッキントッシュ社製アンプMA6800、DENON社製CDプレーヤーDCD-QS１０、そしてJBL社製スピーカーMODEL4331が奏でる柔らかく重厚なサウンドが、食事処全体を包み込む。
食事処「孤月庵」

個室の食事処も、もちろん用意してある。 「柏」と「桜」がそれ。 極上の料理と美味いお酒に囲まれて、ゆったりと、至福のプライベートな時間を過ごすことができる。

個室食事処「柏」

そして、最後に紹介する個室食事処は、その名も「秘密基地　大和」。 「泉雲閣」1Fの非常口を開けると右手に現れる部屋。 誰も非常口の先に部屋があるとは想像すらできないはず。 ここはまさに秘密基地そのもの。

	実際は、構造上、客室にするのが難しかったため、何でも利用できるフリースペースに仕立てたものだ。 隠れ家的に利用できる場所として好評を博している。 基本は、個室食事処、小規模宴会場として利用される場合が多い。 もちろん、オーディオセットも完備されている。
「秘密基地　大和」

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