千年の湯　古まん せんねんのゆ　こまん SennennoYu　KOMAN

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「千年の湯 古まん」の宿泊プランについて解説しておこう。 公式HPを拝見すると、プランは食事のメニューを選ぶスタイル。 1年中"カニ"のプランを用意しているのも、城崎の宿らしい。 せっかく旅館に泊まるのなら、贅沢をしたいという方におススメなのが、「豪華絢爛【特選味絵巻】」プラン。 黒毛和牛料理3品（ステーキ・しゃぶしゃぶ鍋・たたき）のほか、伊勢海老季節ソース掛け、活け鮑おどり焼きなど、高級食材を心ゆくまで堪能できる。 とにかく黒毛和牛を食べたいという方は、「一押し！！黒毛和牛会席『山里』決定版」がいいだろう。 牛肉にぎり寿司、しゃぶしゃぶ、柳川風玉子とじ、ロースステーキ、牛たたきと、厳選した黒毛和牛メニューを5品いただけるのだ。
夜の城崎温泉
今回の取材でつくづく実感したのは、城崎が温泉地として、非常に魅力的だということ。 歓楽街の雰囲気は皆無でありながら、歴史・文学・外湯など、長年培われた文化を生かし、それを街に溶け込ませて、一つの非日常的な世界を描いているように見える。 日本海に近く、遠い場所と思われている方もいるかもしれないが、神戸からクルマや電車で3時間もかからない。 大阪、京都、岡山、鳥取と、周辺の都市部からも、全て2時間半～3時間ほどで訪れることができる。
	季節ごとに表情を変えるのも、この温泉地の魅力。 春は、木屋町通りの桜並木と、新緑の柳並木に、訪れた方の目を喜ばせる。 夏には、柳の緑も色濃くなり、瑞々しさに溢れる。夕暮れ時には、夕涼みをする浴衣姿の人々であふれ、どこかノスタルジックな思いにひたる。
花火やお祭りなど、イベント時も楽しい。 秋は、色鮮やかな紅葉の中を行くロープウェイ。 城崎中が祭り一色になる「だんじり祭り」とともに、来るものに印象深い思い出を残す。 そして、雪景色の街並みがロマンチックな風情を感じる冬。 城崎の冬といえば、やはりカニだろう。 カニが解禁となるこのシーズン、多くの料理人たちによって引き継がれてきた知恵と工夫を凝らしたカニ料理に、誰もが心躍らせる。 一緒に美味しい地酒をいただけば、カラダも心も芯から温まる。 どの季節に訪れても言葉は悪いが、間違いなく"ハズレ"はない。 そんな魅力的な城崎の中心で、奈良時代より、1300年という気の遠くなるような年月を重ねてきたこの宿。 宿泊料金体系は、この温泉地では中の上ぐらいで、そのサービスは、過度なものではない。 しかし、日生下社長を中心に、誠実で丁寧な接客が好評だ。
食事は、魚貝類と山のもの、黒毛和牛など、バラエティ豊かだ。 夕食朝食ともに、温泉旅館らしく部屋出しでゆっくりと。 料理を出してくれるのは、ベテランの仲居さん達。 やはり関西ならではの軽快なトーク術で、いつも楽しませてくれる。
	「千年の湯 古まん」の別館
この宿の魅力も、城崎と同じく、やはり多岐に渡る。 古き良きものを守りながら、過度に流行を追わず、時代のニーズに答えながら、この温泉地に寄り添うように、着実に歩んできた「千年の湯 古まん」。 日本の温泉文化というものを伝えてきた宿とも言える。 日本が世界に誇る文化を体現する、言わば"温泉宿の元祖"。 この歴史ある宿に泊まれる喜びを、是非体験していただきたい。

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