落合楼　村上 おちあいろう　むらかみ OCHIAIROU_MURAKAMI

前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ この宿の公式ページへ

南庭から見る。手前が本館、奥が「眠雲亭」。

	客室内の精緻な設えはもちろんのこと、階段の手すりや廊下の窓ガラスなど、随所にその遊び心ある職人の技が見られる館内。全客室ともに、文化財建築の中にある。本館に9室、眠雲亭には6室ある。
	中庭を囲むように東側（狩野川）と南側（南庭）に客室を配するL字状に建つ本館は、木造二階建て・入母屋造り、銅板瓦棒葺き。基本的な材木は檜で統一されており、格調の高さを醸し出す。客室にもよるが、付け書院を設けるなどした書院造り。床柱や床框には黒柿や紫檀等の銘木、黒漆を塗るなどの工夫が施されている。
	片や敷地南端の一番奥まった場所にある眠雲亭は数寄屋造りの趣がある、木造2階建て、入母屋造り、桟瓦葺きの建築。本館よりも高台に位置するため、本館2階からは入ると眠雲館の1階となる。館内1階には桧の角柱、2階には杉の面皮柱(めんかわばしら)が用いられ、柔らかな風情。2階の廊下は化粧小屋裏に作られており、桁や垂木等は杉の磨き丸太が用いられている。
客室のある本館と眠雲亭　<<国指定文化財>>

名物の豪快な露天岩風呂、「天狗の湯」。その名前は、かつて天狗が川のほとりで休憩していたという言い伝えに由来する。
改装が施され、屋根やぐらが設けられたことで、天候にも影響されずのんびりと浸かることができるようになった。内湯部分は洞窟状で、トンネルをくぐるとそのまま露天部分と接続されている、「コ」の字のような形状となっている。露天風呂の柵のむこうは、ゴウゴウと音を立てて流れる狩野川だ。
深夜で男女入替があり、チェックイン～24：00が男湯、入替で0：00～10：00が女湯の利用となる。

男女別大浴場「天狗の湯」

前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ ページの上に戻る