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創業は江戸時代、天保年間からの長い歴史を持つ「天龍荘」。玖珠川に沿うような形で宿を構え、かつては「長屋旅館」という名だったそうだ。湯治の場として栄えてきたルーツを今も大切にし、由緒あるのれんを守り続ける老舗旅館である。しかし、ここは堅苦しい伝統を売りにする宿とはひと味違う。まず土足のまま館内に通されて驚くのだが、2000冊を超える書籍が壁一面に並ぶ談話室があったり、今では珍しいハモンドオルガンが置かれたダンスホールがあったり、「電子風呂」なる個性的なお風呂を設けていたり…そういったオリジナリティも育みつつ、今に至っている。客室は純和風の造りで、古民家を髣髴とさせる黒塗りの木材がどこか懐かしい。その佇まいは、空気の質まで柔らかく変えてしまいそうな優しい雰囲気を含んでいる。客室に通されて腰を下ろした瞬間から、自然とリラックスした気持ちになってしまう。
大浴場は「ながやんの湯」と「長寿の湯」の2つがあり、どちらもかなりの広さ。内風呂だが屋根は高く、屋根材である半透明のトタンは陽光をたっぷりと取り入れる。しかも壁面にはゴツゴツとした大きな岩が組まれ、まるで露天風呂に入っているかのような気分になれるお風呂だ。そして、注目したいのが「電子風呂」。大量の電子を含んだお湯が新陳代謝を高め、疲労回復に大きな効果を発揮する。しかも、飲めば身体の中に電子を取り入れて体液を浄化してくれるという珍しいお風呂である。りなみに料理は全て、この電子水を使って調理しているとの事。その効果を、ぜひ体験してみてほしい。(AMA)
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