親和苑 しんわえん SHINWAEN

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朝食のご飯は、エントランスから見える大きなかまどで炊く。 お米は、夕食と同じ、自家製米の「ミネアサヒ」。 毎朝7：50に炊き上がるのが日課となっている。

かまどで炊きあがるご飯

隣りのセイロでは、ほうれん草が蒸しあがる。

ほうれん草のセイロ蒸し

他には、豚肉と野菜のセイロ蒸し、そして自家製の豆腐もここで作られる。

豚肉と野菜のセイロ蒸しと自家製の豆腐

小さなセイロには、自然薯、さつまいも、白菜、ほうれん草、紫大根、人参と豚肉。 ざるに盛った豆腐は、地元産の大豆「ふくゆたか」で作った。 大皿の料理は、二人前。 だし巻き玉子、納豆、大根・人参・椎茸の蒸しなます、オレンジといちご（紅ほっぺ）、シャケ、そして中央にほうれん草のお浸し。 田舎味噌を使った、玉ねぎ、じゃがいも、豆腐、あげ、ねぎの味噌汁。 香の物は、高菜、胡瓜・人参の糠漬け、昆布の佃煮、いりこ・・・と、ボリューム満点の献立。 カスピ海ヨーグルトも付く。

朝食の一例（2013年2月上旬）

これらの料理を作るのは三代目館主にあたる料理長の松岡陽仁（あきひと）さん。 昭和50年生まれとまだ若いが、兵庫県の料亭旅館で6年間、本格的な懐石料理を学んだ経歴は伊達ではない。 「親和苑」では、もともとスタンダードな田舎料理を出していたが、松岡料理長が帰ってきてからは地元でとれる新鮮な素材に懐石料理のエッセンスを落とし込み、評判になっているのだ。 美味しいのはもちろん、カラダに染みわたる様な優しさに満ちた料理が並ぶ。

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