九州、鹿児島県にありながら、東京や関西方面などわざわざ飛行機を使ってまで、この宿に泊まりに来る客が多いと聞く(鹿児島空港からは約15分)。いや、地元九州よりも首都圏の客の方が多い印象だ。そして、一度この宿を利用すると、また次にいつ行こうかと計画を立ててみたくなるような魔力をも持ち合わせている。その証拠に、雑誌やテレビの人気投票でも必ず上位にくることでもわかる。茅葺きの屋根、放し飼いの鶏、囲炉裏端・・・・・まさに何十年か昔の日本にタイムスリップしたような感覚になるような、そして時間がゆったり流れるような気分にさせてくれる。建物も離れ形式になっており、まさに日本の昔の田舎の風景をイメージさせる独特の世界を醸し出している。
客室は宿泊料金で分けると4タイプある。一番豪華なのは、2F建て離れの「椿」で、囲炉裏、二間続きの部屋と広いサンテラスが付く。そこには石造りの客室露天風呂が付く。芸能人、著名人もよくこの部屋を利用するという。次に豪華なのは「かぜ」。こちらも露天風呂、テラス付きで7帖+4.5帖の二間続きの部屋となっている。他は「そら」「くさ」「べに」「もみじ」「さくら」「けやき」の6室。こちらも専用の露天風呂が付く。一番リーズナブルなのは「みず」と「ひかり」。これは専用の露天風呂は付かないが、男女別の「建湯(たけるゆ)」、貸切にもできる混浴の「うたせ湯(ラムネ湯)」、そして川沿いの「混浴露天風呂」(貸切可)の3つもあるのだから、不自由なことはないだろう。
「忘れの里 雅叙苑」のお風呂はすべて源泉かけ流し。その良質な温泉は驚くほど肌になじむ。実は「雅叙苑」は同じ妙見温泉に「たじま本館」という何代も続く老舗の湯治宿も経営している。お湯のこだわりも強いのだ。
夕食は都会的な洗練された懐石料理が出るのではなく、地元の旬の野菜や地鶏など、自然感あふれる献立が並ぶ。夕食後の楽しみは、拍子木の合図とともに外の囲炉裏を囲んでいただく焼酎だという客も多い。ここで知らない客同士が一期一会を感じながら夜空の下、語りあうのだ。朝食も卵料理や野菜を中心にヘルシーなメニューが食欲をそそる。ご飯もかまどで炊かれ美味しい。
「雅叙苑」は清流・天降川沿いのたった10室の小さな宿なのだが、全国の旅館オーナー達が模倣したコンテンツがどれだけ多く内包されているかご存知であろうか。
「古民家を移築した離れ」「露天風呂付き客室」・・・など現在の人気旅館のトレンドを30年も前から実践していたのだ。今や全国区の人気となった熊本の黒川温泉などはその一例だ。
そんな「雅叙苑」のトリビュート旅館が全国にどんどん誕生する中、オーナーいわく「誰もマネのできないものを作りたかった」施設が「天空の森」なのだ。数十年の年月をかけて開発した、究極の温泉リゾートとも言えるもので、そのインパクトは当然のように各マスコミを賑わしている。
「雅叙苑」からクルマで数十分の距離の小高い"山"にある1日3組(日帰りも入れると合計5組)だけの豪華なこの施設は、1泊お1人様宿泊20万円、または15万円という価格設定も話題を呼んだ。東京ドーム約10倍以上の敷地(約12万坪)に宿泊専用施設が3棟(「天空」「茜さす丘」「霖雨の森」)。日帰り専用施設も2棟(「花散る里」と「つばめの巣」)しかない、他に類を見ない豪華さだ。広いウッドテラスに露天風呂があり、霧島の山々を望む絶景を独り占めすることができる。
「雅叙苑」に宿泊して翌朝チェックアウト後、「天空の森」で"野あそび"と称するプランがある。日帰り専用棟の「花散る里」か「つばめの巣」で4時間寛ぐというものだ(6時間プランもある)。
露天風呂に入って、ランチをいただき、丘の頂上にあるベッドでお昼寝するというもの。さらに最大10時間楽しめる"ワンデーエスケープ"という日帰りプランもある。
オプションでエステも可能だ。こんな山の頂上で受けるエステは、想像するだけでも気持ちよさそう。
「天空の森」の予約はTEL0995-76-0777まで。(J)
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妙見温泉観光協会>>http://www.myoken-onsen.com