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「吉田屋山王閣」は石川県、山代温泉に佇む全63室を持つ老舗の大型旅館である。しかし、この宿には「松風庵(しょうふうあん)」と称する5室の離れがある。すべての客室に露天風呂を備え、さらにはユニバーサルデザインを採用しており、すべての年齢層に使い勝手のよい機能性に富んだ贅沢な造りとなっている。またLANも入っているので、ノートPCを持ち込む客も多いという。さらにチェックアウトが12時という点も見逃せない。
101号室「松籟」はツインベッドの入った和洋室で広々としたウッドテラスが魅力的。この部屋の露天風呂は循環ろ過装置のない源泉かけ流し方式となっている。間取りは12.5帖+ベッドルーム(約8帖)+踏込。寝具はポーランド産羽毛のかけ布団に、日本製の備長炭を入れたマットレスを使用。
102号室「松風」は加賀地方の伝統建築である色鮮やかな朱塗の間となっており、人気デザイナー岩倉榮利氏プロデュースの家具を配したダイニングルームも備える。間取りは12.5帖+琉球畳を敷いたダイニング(4.5帖)+踏込。この客室だけ階段を昇っての2階に入口がある。客室の半露天風呂は循環ろ過装置付き。
103号室「松涛」は純和室。庭園や松の古木を眺めながら湯浴みができる。このお風呂は源泉かけ流し式。そして茶室も付いている。間取りは12.5帖+茶室(4.5帖)+踏込。
105号室「松緑」は八角形の湯舟の半露天風呂を備える和洋室。間取りは12.5帖+ベッドルーム(約8帖)+踏込。客室露天風呂は循環ろ過装置付き。寝具は101号室同様こだわりの布団を使用。
106号室「松径」も半露天風呂付きの和洋室。間取りは12.5帖+琉球畳敷きのベッドルーム(約7帖)+踏込。客室露天風呂は循環ろ過装置付き。こちらもこだわり寝具を使用。
以上のように個性的な副室もあるので、好みに合わせて選択したい。
食事は夕食、朝食とも部屋食となる。
夕食は、桜鯛や鮑、特選ハーブ牛や旬の加賀野菜を使用した懐石料理が九谷焼の器にのせて供される。また、厳選鮑懐石プランもあり、活きたままの鮑を目の前で焼き上げる「残酷焼」、肝ダレまたは加賀名産の伊切の塩でいただくお造りや、加賀百万石のお米と白山の名水が融合した地酒で蒸しあげた酒蒸しなど数々の鮑料理を堪能できる。
お酒といえば、酒どころ石川県とあって加賀・白山の地酒利き酒セットが人気だ。辛口の「手取川」の吉田蔵大吟醸、やや辛口の「常きげん」特別純米幻の加賀の庄、辛口の「天狗舞」山廃仕込純米・・・が一度に試せるのだ。これで好みのお酒を選ぶ客が多いという。
ワイン派には白ワインでは「ルイラツール シャブリ・プルミエ・クリュ」、赤ワインでは「ルイラツール ジウリールージュ」が松風庵のお勧めとの事。シャンパンは「ガンチャ アスティ スプマンテ」がイチオシだという。
離れ「松風庵」を出れば、「吉田屋山王閣」本館の施設でも楽しめる。男女別大浴場と露天風呂、九谷焼ギャラリー、お酒の飲めるラウンジ、個室のカラオケなど充実している。夏にはプールもオープンするらしい。
静かな環境、落ち着いた客室、上品かつ贅沢な懐石料理、肌にしっとりとなじむ温泉、充実した施設・・・と、この「松風庵」にはすべて揃っているような気がする。
過ごしやすい快適な空間は、改めて日本の良さを実感できそうだ。(J)
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