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「元湯くらぶ」は、秋田県の南の山間部、栗駒山麓の「小安峡(おやすきょう)温泉」に佇む小さな宿。
近くには、源泉が地面から吹き出る観光名所「大噴湯」もある。
この宿は女将の佐藤美佐子さんを中心に、娘さんはじめ家族がメインに運営している。
だからこそ、なぜかホッとする家庭的な心地よさを感じてしまう。
家庭的といっても、館内はきれいにシステマチックに清掃されており、清潔感が漂っている。
客室は、全室が落ち着いた雰囲気の和室となっているが、温泉風呂付きのDタイプ「どうだん」の部屋が人気だ。
メゾネットタイプとなっており、1階が京畳を敷き詰めた居間と「きはだ」の湯舟の温泉風呂、2階が寝室の構成。
あらかじめ布団が敷いてあるので、大事な人と2人で“篭る”ならこの部屋がオススメかもしれない。
その他、2011年にリニューアルされたばかりの、洗練されたオシャレな和室が用意されている。
大浴場には、女性風呂だけに露天の釜風呂が備えてあった。
造り酒屋にあった大きな釜をそのまま湯舟にしたもの。とってもユニークだ。
女将オリジナルの料理も評判だ。
自家製の味噌を使った「岩魚の笹蒸し焼き」は中に筍が入っていたり、地元の皆瀬牛(みなせぎゅう)を使った朴葉焼きなど、オリジナリティに溢れている。
皆瀬牛のお造り、稲庭そうめんや古代米ごはんなど、この土地でないと、なかなかいただけない料理が並ぶ。
自分の故郷にしてしまいたいほどの、どこか懐かしくて温かい空気が館内に漂っている「元湯くらぶ」。
必ずやまた訪れたくなる、素朴な山あいの小さな湯宿なのだ。
古代米を使った宿オリジナルのお酒「やよいのしずく」も美味しかった。
女将の娘さんが名付けたという。薄いピンク色の濁り酒で、濃厚で味わい深い。(J)
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