| すべて意匠の違う離れとこだわりの料理 極上の源泉かけ流しの宿 |
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宿房 翡翠之庄
しゅくぼう かわせみのしょう Shukubou Kawasemi no Shou |
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<上記の画像をクリックすると公式HPにリンク>
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| オススメの客層 |
〜20代 |
30〜40代 |
50代〜 |
ファミリー |
女性客 |
お忍び系 |
| 特別室離れ |
★ |
★★ |
★★★ |
★★ |
★★ |
★★★ |
| 露天付き離れ |
★★ |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
★★ |
★★★ |
| 内湯付き離れ |
★★ |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
| ログハウス |
★ |
★★ |
★ |
★★ |
★★★ |
★★ |
| 旅籠(一般客室) |
★★★ |
★ |
★ |
★★ |
★★★ |
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| この宿のキーワード |
■宮大工によって建てられた豪華な離れ |
| ■炭酸ガスを含む世界的にも貴重な温泉 |
■源泉100%かけ流しにこだわる湯守魂 |
| ■貸切露天と客室露天風呂が豊富 |
■エノハ・手作り燻製など個性溢れる料理 |
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宿泊情報 ※料金は1室2名様宿泊時の1名様分 (サービス料込税込)※入湯税150円 |
■公式HP ネット予約特典 |
万象の湯無料入湯券とバイキングレストラン割引き券プレゼント
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| ■旅籠の棟(定員4名)
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¥15,750〜 休前日アップ料金¥2,100〜、GW・年末年始料金あり
※「丸山」「芹川」「林」「花」の全4室
※8帖+広縁+T(和室) |
■ログハウス「飛鳥」
(定員6名)
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¥23,100〜 休前日アップ料金¥3,150〜、GW・年末年始料金あり
※内湯はないが、隣接する家族湯のひとつが「飛鳥」宿泊客専用となる。
※12帖のリビング+和室10帖+Wベッドルーム+ロフト(リビング10帖)+T(和洋室) |
■内湯付き離れ
「竹田(ちくでん)」「野上」「中尾」(定員6名)
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¥26,250〜 休前日アップ料金¥2,100〜、GW・年末年始料金あり
※「竹田」・・・8帖の板間+和室8帖+和室8帖+廊下+内風呂(地下水)+T(和室)
※「野上」・・・約14帖の洋間+ロフト(ツインベッドルーム)+内風呂(地下水)+T(洋室)
※「中尾」・・・約12帖の土間(玄関ホール)+踏込+8帖の板間+和室6帖+内風呂(地下水)+T(和室)
※この3つの棟は、事前に要望があれば部屋食も可能。 |
■露天付き離れ
「朝倉」(定員6名)
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¥31,500〜 休前日アップ料金¥2,100〜、GW・年末年始料金あり
※「朝倉」・・・和室10帖+ツインベッドルーム+踏込+ウッドテラス+露天風呂(地下水)+T(和洋室)
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■露天付き離れ
「野崎」(定員6名)
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¥31,500〜 休前日アップ料金¥5,250〜、GW・年末年始料金あり
※「野崎」・・・広い土間+和室10帖+ツインベッドルーム+ウッドテラス+露天風呂(地下水)+T(和洋室) |
■露天付き離れ「木部」
(定員4名)
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¥31,500〜 休前日アップ料金¥2,100〜、GW・年末年始料金あり
※「木部」・・・和室6帖+ツインベッドルーム+踏込+ウッドテラス+露天風呂(温泉)+陶板浴室+T(和洋室) |
| ■特別室離れ「山水」「三村」
(定員6名)
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¥47,250〜 休前日アップ料金¥5,250〜、GW・年末年始料金あり
※「山水」・・・10帖のリビング+茶室+リフレッシュルーム+12帖和室+ツインベッドルーム+ウッドテラス+露天風呂(地下水)+内風呂+T(和洋室)
※マッサージチェア、エクササイズ機器あり。
※「三村」・・・12帖のリビング+和室10帖+書斎3帖+ツインベッドルーム+ウッドテラス+露天風呂(地下水)+内風呂+T(和洋室)・・・洗面所・トイレ各2ヶ所あり。 |
| ■貸別荘&湖畔ガゼボ「KingFisherman's Club」(定員6名) |
¥12,000〜・・・6名利用時の1泊2食お一人様料金(入湯税150円)、2〜5名利用時は宿に相談。
食事は「翡翠之庄」の敷地内にある「料庵 川瀬美」で夕食、朝食ともいただくことになる。
ガスコンロ、電気炊飯器、冷蔵庫もあり、自炊も可能。オープンデッキで久住連山を見ながらバーベキューもOK。
※約6帖のキッチン+約8帖のリビング+約3帖のサンルーム+ロフト(約8帖のリビング)+和室10帖+Wベッドルーム+ロフト(ツインベッドルーム)+露天風呂(温泉ではない)+T・・・の洋室の構成。 |
| ■IN→ |
15:30 |
■OUT→ |
10:30 |
■カード使用 |
可 |
| ■部屋の眺望 |
山・湖 |
| ■夕食の内容 |
地産地消にこだわった山の幸 |
■朝食の内容 |
和食 |
| ■部屋食 |
一部あり(詳細:足の悪い方、ご年配の方)
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その他の宿泊スタイル、日帰りステイスタイル(要予約) |
■レイトチェックイン (1泊2食付き) |
¥13,000〜 ※平日限定、部屋数限定
IN→18:30、OUT→10:30 |
■ミッドナイトチェックイン (1泊朝食付き) |
¥7,000〜 ※平日限定、部屋数限定
IN→21:30、OUT→10:30
簡単な夜食(軽食)と朝食がつく。朝食は、テイクアウトが可能な「おにぎり弁当」に変更可。 |
■日帰り3時間ステイ (0泊1食) |
¥5,000〜 休前日アップ料金¥1,500〜
IN→11:30、OUT→14:300
温泉+客室利用(寝具なし)+昼食:黒岳(3600円相当) |
■日帰り6時間ステイ (0泊1食) |
¥7,000〜 部屋数限定
IN→11:30、OUT→17:30
温泉+客室利用+昼食:黒岳(3600円相当)
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■日帰り9時間ステイ (0泊2食) |
¥9,000〜 部屋数限定
IN→11:30、OUT→20:30
温泉+客室利用+昼食:手打ちざる蕎麦(800円相当)とおでん3点(300円相当)のセット+
夕食:ご宿泊のお客様と同様の懐石コース |
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九州・大分県は多くの温泉地が点在し、その源泉湧出量は全国の1割に達するという。
これは同じ九州の鹿児島県の2倍にあたるもの。さらに、大分県の面積が日本国土の2%に満たないことを考えると、大分県は全国的に見ても温泉地としては際立った存在と言えるだろう。
その県内には、全国でも温泉湧出量日本一の別府温泉郷がある。そして全国区の人気を誇る由布院温泉もある。
その大分県の中で、もうひとつの「日本一」の看板を掲げる温泉地が、久住山系の東側のふもとにある。
その名を長湯温泉といい、2007年12月7日に「炭酸泉日本一」宣言をした事は記憶に新しい。
その宣言とは「適温で豊富な炭酸ガスを含んだ良質の温泉資源を活用し国際的視野に立った温泉地療養を確立する」というもの。
しかし、全国には長湯温泉より炭酸含有量(遊離炭酸量)が多い場所がいくつかあることは確かだ。
例えば、他に日本一の表示をしている温泉地をあげると、青森県のみちのくの湯では4,004 mg/s。兵庫県の吉川温泉(よかたん)は、4,110mg/s。岐阜県の湯屋温泉では7,909 mg/sにもなる。
長湯温泉の300〜1,400 mg/sに対してはるかに多いところばかりだ。
しかしなぜ長湯温泉として日本一を標榜するかというと、温泉には数字以外のものが重要とされる事を指摘しているのだ。
つまり、青森県みちのくの湯の泉温は60℃(湧出量119リットル/分)という高温のため、湧出口付近で炭酸ガスが抜けてしまう。肝心の湯舟では炭酸の大部分が消えてしまうのだ。
兵庫県の吉川温泉では37℃(湧出量83リットル/分)で加水をしている。
岐阜県の湯屋温泉に至っては15℃(湧出量は未公表)で絶対に加温が必要。
ところが長湯温泉は、泉温30〜51℃、湧出量4,479リットル/分と、泉温、温泉湧出量ともに理想的な数値なのである。
つまり、長湯温泉は人間の手を加えず、自然のままのかたちで入浴できる、理想的な温泉なのである。
温泉の定義は色々あると思うが、人間目線で考えれば、人が湯浴みできなければ意味がない。
そういった点で、長湯温泉が炭酸泉日本一と謳うのも分かるような気がする。
今や長湯温泉のシンボル的存在となった日帰り温泉施設「ラムネ温泉館」(大丸旅館の外湯)のお湯に入れば一目瞭然。この施設の源泉は32℃のラムネ温泉と42℃の高温の濁り湯の2種類があるが、低温のラムネ温泉に入れば、しばらくするとカラダ中に無数の銀の泡が付着するのが目でわかるはずだ。
そもそも、長湯温泉が「炭酸泉日本一」に固執するのは理由がある。
1987年に、大手トイレタリーメーカー花王株式会社が、「炭酸泉日本一」の称号を長湯温泉に与えたからだ。担当スタッフが、製品開発の参考にしようと、全国の炭酸泉をまわり成分分析など調査をしていたおり、町に「長湯温泉の炭酸ガス濃度は、温度が40℃を超えるものとしては極めて高く、他に類を見ない貴重な温泉である」とのお墨付きの手紙を送ったことに始まる。後にその商品は入浴剤「バブ」となり、人気商品となる。
ちなみに長湯温泉の炭酸含有量は「バブ」の7〜12倍とも言われている。
長湯温泉の開湯は、「風土記」(8世紀半ば)に、『二つの湯の川あり、神の河(寒川、のちの芹川)に会えり』と記されているようだが、一般的に、江戸時代にこの地を治めていた岡藩主の入湯を図るために、御茶屋が建てられた頃(1706年)が長湯温泉の創成期と言われている。
その後、安永10年(1781年)に、中川寛得軒の設計、岡藩の普請による「新湯」が作られた。これが現在の日帰り温泉館「御前湯」の始まりとされる。
その後、色々な歴史を加えつつ、現在の長湯温泉が出来上がったわけであるが、前記の別府温泉などとは違って、長湯温泉は、独特の泉質と歴史にこだわりながらドイツ式の温泉保養地を意識しているところが素晴らしい。
実際、代表的な温泉療養地であるドイツ・バードクロチンゲンと姉妹都市を結び、飲泉所や、建物などで、ドイツ文化の香りがするものがいくつか見受けられる。
鉄道も通っていない山間の田舎の温泉地でありながら、3,000人に満たない住民人口にも関わらず、その数十倍の交流人口を持つようになったのは、ここ20年の出来事だ。
それは何よりも類まれなる温泉とその街並みの素朴さに、訪れる人は郷愁を感じるのかもしれない。
温泉街と言われるような繁華街は存在しないが、現在は大丸旅館や丸長旅館が並ぶ芹川沿いに若干お店が点在するようになった。
その温泉地に一際光を放つ温泉宿が、長湯ダムをのぞむ、くたみヶ丘に平成4年(1992年)に誕生した。
最近の長湯温泉の人気は、この宿の誕生からと言っても過言ではない。
その名を「宿房 翡翠之庄」という。
30,000坪という広大な敷地には、茅葺き屋根の母屋、純和風建築の離れ9棟、一般客室の旅籠1棟(4部屋)、パブリック施設などを合わせると全棟で30棟。300mの渡り廊下がそれぞれの客室を結ぶ。
露天風呂付き客室のほか、貸切風呂も5つ備えており、人気の出る要素は充分だった。
今まで長湯温泉に無かったコンセプトの湯宿は、オープンと同時に九州エリアだけでなく、全国からお客が来るようになった。
「翡翠之庄」の入口は表門から入る。これをくぐると豪壮な造りの茅葺き屋根の母屋が見えてくる。
その母屋に入ると、まずオーナー直筆による「詩的な空想の入口になれれば」のメッセージプレートが迎えてくれた。そして、入って右手にある囲炉裏では、薪を焼いて燻している様子。茅葺きの天井はその煙ではっきりと見えない。
これは創業当時から欠かさず続けられている風景。いつもながらの日課なのだ。
オリンピックの聖火の如く、この燻しはこの宿にとって永遠に続けられるものなのだ。
そして、この母屋の空間は、フロントとラウンジ機能を兼ねている他、喫茶ルームや不定期で個展なども開かれているという。フロント横には、お土産コーナーも併設されていた。
母屋左手奥にあるラウンジ「Lounge of Kingfisher」では、フロントでオーダーすれば飲物を運んできてくれる。
壁には、この宿に訪れた著名人の写真やサイン色紙がところ狭しと飾られている。
また、オーナー首藤文彦氏直筆のメッセージも掲示されていて興味深い。ちなみにkingfisherとは、翡翠(カワセミ)のこと。
さらに外にはオープンデッキも備えられており、夏などはここで生ビールをいただくのもいいだろう。
この宿は客室数からすると、たくさんの温泉風呂が備えられている。
男女別浴場、そして貸切露天風呂2つ、貸切風呂3つの構成だ。
その、男女別浴場の前には、嬉しいサービスが用意されていた。
ビールのミニ缶やオレンジジュースの無料サービスがそれで、「湯あがりに一口ぐらいはおごります」。ここにも微笑ましいオーナー直筆のメッセージボードがある。
男女別の大浴場を、この宿では「小さな男女別浴場」と呼ぶ。循環ろ過装置を使わない、源泉かけ流しにこだわるため、源泉湧出量相応の小さめの湯舟にしたという。
温泉に溶け込んでいる炭酸ガスは、体内に吸収され、毛細血管を拡張し、血液の循環(血行)をよくするという効能を持つ。
泉質は「ナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩泉」。泉温は49.7℃の高温の炭酸水素塩泉が、贅沢にかけ流しにされている。高温のため、遊離炭酸の含有量は296mgと、共同浴場「御前湯」と比べると少し足りないが、それでも湯舟の縁に固まる湯の華を見れば、その泉質の見事さがわかるはずだ。
この「小さな男女別浴場」には、それぞれサウナも併設している。
この宿は自家源泉だが、以前から懸案だった減少傾向だった源泉井戸の代替掘削工事を2007年から開始し、翌2008年になって新源泉を掘り当てることに成功した。
炭酸水素イオンは2000ppmを超え、予想以上に良質の温泉となった。
地下約630mの泉源から、動力(水中モーター)揚湯しているが、炭酸ガス(二酸化炭素)成分が多いため、途中の管内でガスが溜まってしまい、湯舟に注がれる湯口からお湯がピタッと止まる瞬間がある。しばらくするとガスが抜けて温泉が再び出始める。
この長湯温泉ならではの現象を、「翡翠之庄」のお風呂で体感してほしい。まさに自然のまま、本物の温泉を使用している証明でもあるからだ。
長湯温泉には現在利用されている源泉は50ヶ所で、毎分4,000リットル前後の温泉が湧出しているが、そのすべての温泉には高濃度の炭酸ガス(二酸化炭素)が含有している。
ちなみに、温泉1リットル中に1,000mg以上の炭酸ガスが溶け込んでいるものを「炭酸泉」といい、1,000mg未満を「炭酸水素塩泉」と呼ぶ。
駐車場横の敷地に日帰り客向けの食事処「料庵 川瀬美」がある。
「宿房 翡翠之庄」の原点がここ。オーナーの首藤文彦氏は、1986年に長湯温泉の町中で食事処を開業したのが、独立の第一歩。そして「翡翠之庄」がオープンした翌年、敷地内に移転させた。
自家製手打ち蕎麦、自家製燻製加工品、そしてエノハ料理などがいただける。単品物も豊富だが、日帰りでも「翡翠之庄」の料理がいただけるとあって、連日賑わいを見せている。
また、店内には、「翡翠之庄」の歴史が分かる写真や、オーナー直筆によるメッセージ、そして多くの著名人のサイン色紙なども見ることができる。
オーナーの幅広い交友関係が見て取れるようだ。
中でも、「特選豊後牛ステーキ」は人気メニューのひとつ。豊後牛独特の柔らかな肉の食感を堪能してほしい。
客室や浴室棟を結ぶ渡り廊下から、赤い壁の建物が見える。
「K・Factory」は惣菜加工所で、名物「幻のエノハ茶漬け」などがここで作られている。
「ハンドベルク長湯」は食肉加工所で、こちらもこの宿名物のハムなど燻製品などを手がける工場となっている。
「圭窯」を取り仕切っている陶芸家は、天地蔵先生。どこか人間味を感じる、ユニークで温かい作品が並んでいる。
先生の作品は、もちろん「翡翠之庄」の食事の器としても使われている。
陶芸教室も行っている。ゆったりとした時間の中で、土から創造する体験は、都会人にとって大切な思い出になるかもしれない。10:00〜17:00の間で約1時間。一回4,000円。焼成後、着払いにて発送してくれる。
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「宿房 翡翠之庄」は、客室に限らず、大浴場、食事処などパブリック施設すべてが独立した建物になっている。それが渡り廊下(回廊)によって結ばれているわけであるが、その客室棟もそれぞれ意匠の違う個性あるものばかりだ。
敷地「くたみヶ丘」は、もともと山林だったところを開墾、整地して離れを建てたところ。自ら重機を動かした、創業者である現オーナー・首藤文彦氏の汗と涙の結晶でもある。
建物の木材は、すべて国内で算出されたものを使っている。新建材、合板、外材、サッシ等は一切使用していない(厨房棟は除く)。
母屋(ロビー)に至っては、木組みに1本の釘も使用していないという。
ほとんどの木材は、大分県三重町出身の材木商・甲斐英治氏によって「くたみヶ丘」に運ばれてきた。
同氏の木材に対する大きな想いに、オーナーは感銘を受けて依頼したという。
そして、選ばれし7人の棟梁(宮大工を含む)たちによって、それらの木を加工され、磨かれ、組み上げられた。
それぞれの棟梁たちのこだわりと、オーナーの想いがぎっしり詰まった離ればかりが完成し平成4年に「開門」した。
これをオーナーは「くたみ伝説」と呼び、無から始まった創業時の苦労を今でも忘れない。
最初にご案内するのは、後から建てられた露天風呂付き特別室離れ「三村」の棟だ。
平成17年(2005年)に完成した一番新しい離れは、この宿で一番高級な露天風呂付き特別室となった。
「三村」の棟の名前は、オーナーと前・デオデオ女子陸上競技部の監督だった、故・三村清登氏との友情に由来する。
オーナーが独立前に、兄が経営する同じ長湯温泉の大丸旅館で合宿をしていた三村氏と、ラグビーをしていたオーナーとスポーツマン同士意気投合し、それ以来親交を深める。その後、オーナーは「翡翠之庄」をオープンするが、経営が当初うまくいっていないと伝え聞くと、自らの合宿所を「翡翠之庄」に変更し、その他オリンピックの代表選手も次々と紹介してくれたという。その恩に報いるため「三村」という名の離れを建てることを決意、測量まで済ましていたが、2002年4月、65歳で帰らぬ人になってしまった。
果たせなかった約束だったが、ようやく2005年暮れに完成させた。三村さんが沈思黙考するための書斎も設けた。第一号の宿泊客は三村氏の奥様を招待したという。
昔ながらの竹組みで造り上げた離れは、土壁塗りも仕上げまで三度を要した。
広々としたオープンテラスがあり、くじゅうの山々からの風にあたるのは心地いい。
そのテラスには露天風呂(地下水)もあり、好きな時間にいつでも湯に浸かれる。内風呂(地下水)もあるが、どちらも泡風呂(ジェットバス)機能が付いていた。
リビングにはソファーセットの他、オットマン付きのリクライニングチェアも2台置かれていた。
間取りは、12帖のリビング+和室10帖+書斎3帖+ツインベッドルーム+ウッドテラス+露天風呂(地下水)+内風呂+T・・・の和洋室の造り。洗面所・トイレも各2ヶ所あり。
もうひとつある、特別室扱いの露天風呂付き離れは「山水」だ。
創業当時はこの部屋を「茶室のある特別室」と読んでいた。「三村」の棟に次ぐグレードの客室となっている。
大分県三重町出身の棟梁・佐藤兄弟によって造られた離れは、広々としたオープンテラスと長湯ダム湖を見渡せる露天風呂(地下水)を備える。内風呂(地下水)とともに泡風呂(ジェットバス)機能が付く。
マッサージチェア、エクササイズ機器などがあるのも、この部屋の特長。
間取りは、10帖のリビング+茶室+リフレッシュルーム+12帖和室+ツインベッドルーム+ウッドテラス+露天風呂(地下水)+内風呂+T・・・の和洋室の構成。
露天風呂付き離れは「野崎」「朝倉」そして「木部」の3棟となる(同グレード)。
いずれも長湯ダム湖に面したオープンテラスも広々としていて、眺望豊かな離れとなっている。
「野崎」「朝倉」は、「木部」と比べると、客室面積も広くとられている。
ただし「野崎」と「朝倉」のテラスにある客室露天風呂は、温泉ではなく、地下水(天然水)を使用している・
逆に「木部」は、部屋は狭いが、炭酸水素塩泉の天然温泉かけ流しとなっていて、温泉ファンのリピーターの多いのも特徴。湯面に浮き出る湯の華は、極上のお湯の証明。
個別に詳しく説明をすると、「野崎」の棟は、大分県庄内町と地元・直入町在住の棟梁・野崎兄弟によって造られたもので、横長の広い土間をあがると、和室とベッドルームの二間が用意されている。
その先には、20帖ほどの広さを誇るオープンテラスには、リビングセットが置かれ、開放感に浸れる。
間取りは、広い土間+和室10帖+ツインベッドルーム+ウッドテラス(約20帖)+露天風呂(地下水)+T・・・の和洋室の構成。
「朝倉」の棟は、大分県大野町出身の棟梁・後藤経信氏によって造られた。
「朝倉」の棟の名前の由来は、大分県朝地町出身の芸術家・朝倉文夫氏にちなんで付けられた。「朝倉文夫記念館」が開館されるほど多くの作品を後生に残している。
この部屋は、内風呂はなく、その代わりシャワールームが備わる。
間取りは、和室10帖+ツインベッドルーム+踏込+ウッドテラス(約10帖)+露天風呂(地下水)+T・・・の和洋室の構成。
「木部」の棟の間取りは、和室6帖+ツインベッドルーム+踏込+ウッドテラス(約10帖)+露天風呂(温泉)+陶板浴室+T・・・の和洋室の構成。
天然温泉が人気のこの部屋は、2007年暮れには岩盤浴ならぬ「陶板浴室」が完成。シャワールームも備わり、さらに人気に拍車がかかった。
内風呂付き離れは「竹田(ちくでん)」、「野上」、「中尾」の3棟(同グレード)。
いずれも、地下水を使った内風呂(循環式でなく、自動給湯式で、減った分のお湯が足されるシステム)を備えている。露天風呂ではなく、温泉でもないが、豪華な雰囲気の造りは満足させられるものだ。
また、「竹田」「野上」「中尾」の3棟に関しては、要望があれば部屋食も可能となっている。
それぞれを詳しく解説すると、離れ「竹田(ちくでん)」の棟は、和室の天井や、内風呂の天井に竹がふんだんに使われ、部屋の名前の由来になっている。
建物は、竹田市出身の棟梁・野仲一喜氏によって造られた。
内風呂には、泡風呂(ジェットバス)の機能も付いていた。
間取りは、8帖の板間(リビング)+和室8帖+和室8帖+廊下+内風呂(地下水)+T・・・の和室の構成。
離れ「野上」の棟は、人気のメゾネット型客室。そして、畳のない部屋はここだけとなる。
建物は、大分県臼杵市出身の宮大工・中尾英二氏と、佐伯市出身の宮大工・河野宮知男氏の作。
宮大工の中尾氏の出身地が石仏で有名な臼杵市の出身であることから、同じ臼杵市出身の小説家・野上弥生子さん(1885〜1985年)から棟名を野上と名付けた。
天井にはシーリングファンが備えられ、解放的な空間にリピーターが多い。
間取りは、洋間(約14帖)+ロフト(ツインベッドルーム)+内風呂(地下水)+T・・・の洋室の構成。
離れ「中尾」の棟は、大分県臼杵市出身の宮大工・中尾英二氏と、佐伯市出身の宮大工・河野宮知男氏の作。
土間にテーブルが置かれ、使い勝手のよい空間になっている。
板の間には、段通(高級じゅうたん)が敷かれ、落ち着いた雰囲気。
間取りは、12帖の土間(玄関ホール)+踏込+8帖の板間+和室6帖+内風呂(地下水)+T・・・の和室の構成。
ログハウス「飛鳥」は、「翡翠之庄」が運営しているログスクールのメンバーにより組み立てられた客室棟。
ログハウスでありながら和室も備え、さらにメゾネット型客室となっていて、開放感も抜群だ。
風呂は付いていないが、隣接する家族湯棟(3つの貸切風呂)のうちのひとつが、専用となるので心配はない。
太い丸太に包まれた独特の雰囲気は、ファンが多い。天井にはシーリングファンも備えられていた。
なお、このログハウスは、女性だけで宿泊するとお安くなるシステムとなっている。
ちなみに女性だけで5名で宿泊すると、一人16,800円(入湯税150円)で利用できる。これはおトクだ。
間取りは、12帖のリビング+和室10帖+Wベッドルーム+ロフト(リビング10帖)+T・・・の和洋室の構成。
旅籠棟は、大分県三重町出身の棟梁、佐藤兄弟によって造られた。「翡翠之庄」の一般客室と言える。
8帖の和室だが、2007年暮れの改築により、縁側が広くなり洗面所もリニューアルされた。
テレビは21インチ。シャワー付きトイレも完備。内風呂は付いてない。しかし、男女別浴場はもちろん、貸切風呂(合計5つ)も無料で利用できるので不便はない。
この棟には4室あり、その廊下の一番奥には、コインランドリーも置かれており、長期滞在にも向いているようだ。
間取りは、8帖+広縁(約4.5帖)+T・・・の和室の構成。
「翡翠之庄」の敷地内にはないが、クルマで3分ほどの距離の長湯ダム湖の畔に位置するのが、貸別荘&湖畔ガゼボの「KingFisherman's Club」だ。
これは、ログハウス「飛鳥」と同様、「翡翠之庄」が運営しているログスクールのメンバーにより組み立てられた。
久住連山がよく見え、静かな環境はなかなかのもの。
食事は「翡翠之庄」の敷地内にある「料庵 川瀬美」で夕食、朝食ともいただくことになる。
メゾネット型客室には、ガスコンロ、電気炊飯器、冷蔵庫もあり、自炊も可能。オープンデッキで久住連山を見ながらバーベキューも可能。
テレビ(衛星放送付き)、ビデオも備わる。アメニティググッズ(タオル、歯ブラシセット等)は用意されていた。
この貸別荘は、湖の畔にガゼボが備えられ、ここでゆったりと時間を過ごすリピーター客は多い。
お風呂は温泉ではないが、露天風呂となっており、ダム湖を見下ろす眺望に優れている。
間取りは、約6帖のキッチン+約8帖のリビング+約3帖のサンルーム+ロフト(約8帖のリビング)+和室10帖+Wベッドルーム+ロフト(ツインベッドルーム)+露天風呂+T・・・の洋室の構成。6名利用時でお一人様12,000円〜(入湯税150円)、2〜5名利用時は宿に相談。定員6名。
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地産地消にこだわるこの宿ならではの料理はファンが多い。
この宿のオーナーは、元々は料理人。その考え方やポリシーは、現料理長にも受け継がれている。
夕食、朝食とも、食事処「くたみ」でいただく。
基本的には川魚の女王“エノハ”と、ハムなどに代表される自家製ものばかり。美しい器も注目だ。
ここで取材日(2009年3月中旬)のメニューをご紹介しよう。
露天風呂付き客室に宿泊した場合の献立は以下の通り。
先付は、自家製の鴨味噌。フカネギ、にんじん、椎茸、玉ねぎなど数種類の野菜と鴨肉を混ぜたものだ。
小鉢は、紅白なます。独自の味付けによる大根と人参が食欲をそそる。
前菜は、長湯の四季と題したもの。百合根とセリのごま和え、じゃがいもの錦糸巻き、豊後牛の粕漬け、ゆでエビ、絹さや、わらびの煮物、ワカサギの南蛮漬け(長湯ダム湖でとれたもの)、鱧と青海苔しんじょう。枡の中は、フキの佃煮がのった聖護院大根。お皿の真ん中には、巻き寿司と小豆の羊羹があった。
洋皿として、自家製ハム彩々。ビーフジャーキー、生ハム、チキンロール(燻製)、牛タン(燻製)、ロースハムなど。フランスパンの上にのっているのは、これらすべての肉のミンチ。梅肉ドレッシングをつけていただく。真珠のようなカタチのパールオニオンも添えられていた。
お造りは、直入エノハ重盛り。今や、長湯温泉の料理のシンボル的存在となったのがこれだ。エノハとは、一般的にヤマメ(山女魚)の別称と言われているが、実はヤマメとアマゴの兄弟的な存在らしい。
山奥の清流しか育たないと言われ、渓流の宝石とも称えられている。
同じ川魚の鮎などと比べて、くさみやクセがなく、一般的に川魚が苦手な方も、このエノハを食すれば考え方が変わるだろう。
取材当日、隣の部屋の主婦3人組の一人が、川魚が苦手で食しなかったところ、友人に勧められ無理して口に入れたところ、「え?美味しい!」となり、結局全部たいらげたという光景を見ることができた。
お造りのあとは、エノハの骨せんべいだ。先ほど出されたお刺身の残り(頭や骨)を、塩コショウして揚げたもの。これがサクッサクッとして、絶品の味わい。これを目的にわざわざこの宿に訪れる客は多い。ビールに間違いなく合うメニューだ。
煮物は、季節の地野菜。菜の花、椎茸、筍、にんじん、里芋などの野菜の他に、自家製のチキンロール。この組み合わせは絶妙。
冷鉢は、季節の生野菜サラダ。レタス、ウド、赤カブ、トマト、レッドキャベツ、かいわれ大根を自家製のドレッシング(しょうゆベースの和風)をかけていただく。
強肴は、薬膳一品。ウドのきんぴらカレー風味に、椎茸の煮物が載せてあった。クコの実も添えてある。らっきょうと黒酢のドレッシングがかけられており、新陳代謝を促している。
魚料理として、ここで再びエノハの登場。ここでは唐揚げか、塩焼きどちらかを選択することになる。
唐揚げには、こごみ、椎茸、ししとうが添えられ、塩焼きには、切干大根、おたふく豆、のびるの辛子酢味噌がけが添えられていた。エノハは、どちらの調理方法も、頭と骨をいただけるはず。
肉料理は、豊後牛のロースト。柔らかく肉の旨みが凝縮された味わいだ。塩こしょうがかかっているが、好みで岩塩(シシリー島)が用意されていた。ブロッコリー、カリフラワー、ミニトマトも添えられていた。
締めの食事は、幻のエノハ茶漬け。エノハを秘伝のタレでじっくりと漬け込み、時間をかけ燻製にしたものを粉砕し、お茶漬けに仕立てたもの。幻と言われる所以は、茶漬けの素を完成させるまで1週間もかかるから。この自家製茶漬けの素は、売店でも販売している。
手作りのデザートは、生クリームを添えられたチーズプリン。イチゴもいっしょにいただく。
この宿では別注料理もオーダーする客が多い。
エノハの姿寿司は、くさみとクセのないエノハだからこそできる、エノハ寿司。是非食べてみたい逸品だ。
エノハのうるか岩焼きもいい。うるかとは、エノハの内臓の塩辛のこと。生でもいけるが、熱した石の上で少し焼いていただくのも美味。日本酒や焼酎に合う。
朝食(2009年3月中旬取材)もご紹介しよう。
この日のメニューは、自家製エノハの一夜干し、昆布と明太子も添えて。そして、豊後牛のビーフシチュー、切干し大根の煮物、サラダ、豚肉と野菜の朴葉味噌、湯豆腐、生玉子などが並ぶ。ご飯は地元大分県産のひとめぼれ。朝食も夕食同様、地産地消にこだわった献立だった。
食事処の入り口にあるフリードリンクコーナーにて牛乳かオレンジジュースがいただける。
宿の客室なども個性的だが、料理もやっぱり一際印象的である。
長湯温泉の「翡翠之庄」に来た・・・という実感をさせられる料理が、ここにはある。
今まで旅館に何度か泊まり歩いている方でも、温泉や建物はともかく、どれだけ泊まった宿の出された料理のことを覚えているだろうか?
ここ「翡翠之庄」は、紛れもなく料理でも印象に残る宿のひとつであろう。
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清流・芹川のほとりにあり、長湯温泉のシンボルと言えるのが「ガニ湯」。現在は人工の岩風呂となっているが、昔は自然の軽石の中から炭酸泉が湧出していたという。炭酸泉は、泡の多さが特徴であるが、泡をふく甲羅のような軽石はカニを連想させるものであった。そんな姿から「ガニ湯」伝説が生まれ、地元住民から観光客に愛されてきた。
「ガニ湯」の「ガニ」とは、「カニ」がなまったもの。
温泉地の炭酸泉湧出量は日本一だが、平均温度46.9℃という高温域での炭酸ガス濃度が1200ppmというのも驚異的なものだが、湯舟でも700ppmを維持しているのは奇跡的とも言える。
炭酸ガスは、皮膚から吸収されて疲労回復を助けてくれて、飲用でも糖尿病や痛風にも効果があるとされている。
この野天混浴風呂は、無料で入れるが、見晴らしが良すぎるため、実際に湯浴みをするのは少し勇気が必要なようだ。
そのガニ湯の近くに、2004年に「ガニ湯本舗 天風庵」がオープンした。外湯めぐり湯治宿と食事処を兼ねた施設で、同じ敷地には、屋台村4店舗もオープンした。
屋台村には、パン屋さん「欧州パン工房ブーランジェリー・ケイ・ワイズ」が評判だ。質の高い欧州パンを毎日焼いている。営業時間8:00〜15:00.定休日は毎週水曜日と第一、第三火曜日。
「天風庵」の1Fは食事処となっている。営業時間は11:00〜21:00。エノハ料理、スッポン料理、ふぐ料理、豊後牛ステーキなどの他、うどん、ザル麺、幻のエノハ茶漬けもある。もちろん、コーヒーやソフトドリンクだけでもOKだ。
お酒も豊富に用意しており、姉妹都市の関係でドイツワインもある。夕方4〜6時限定のサービスで「湯あがりエノカラセット」800円が人気だ。エノハの唐揚げと生ビール(グラス)セットで、湯あがりを証明するだけで、割引料金でいただける。ちなみにエノハ唐揚げ単品は700円。グラス生ビールは400円。
なお、食事をすれば「万象の湯」「ラムネ温泉館」の割引券がもらえるとの事。
エノハは清流でしか育たない。そして川魚特有の臭みがないのが特徴だ。そのエノハをお寿司にしたのが、人気の「エノハ寿司」。吸い物付きで900円。「ガニ湯うどん」の天ぷらはワタリガニ。甲羅が柔らかいのでそのままいける。そして「豊のシャモうどん」は、豊後大野町産の軍鶏を使っている。コリコリとした食感がいい。
「天風庵」の2F宿泊施設は、チェックイン15:30、チェックアウト10:00で全6室(和室)の湯治用宿泊施設。
館内に貸切風呂は2ヶ所あるが、基本的に外湯めぐりをしてもらう。
1室2名利用で1名様料金は、素泊まり5,000円。朝食を付けるとプラス700円。二食付き7,500円〜。休前日は500円増し(GW・お盆・年末年始は特別料金)となる。1室1名で利用する際は、1,000円増しとなる。
朝食希望の宿泊客は、1F食事処で8:30か9:00でいただける。
同施設内の湧水風呂(スチームサウナとジャグジー付き)2室は無料、「宿房 翡翠之庄」と「万象の湯」の男女別浴場は無料となる。
2007年2月には、長湯歴史温泉伝承館「万象(ばんしょう)の湯」がオープン。
男女別大浴場には、高温の炭酸泉とぶくぶくサイダー風呂(炭酸を含んだ地下水)があり、露天風呂も備わっている。貸切風呂も3つ用意されていた。
長期滞在型湯治棟(宿泊施設)がもある。6帖シャワートイレ付き和室が4室、シングルの洋室が2室、そして20帖の宴会場が2つという構成となる。
薬膳料理バイキング「天恵塾食堂」や、定食類やうどん、そばなどがいただけるプチレストラン「クワバタキッチン」もある。
営業時間 9:00〜21:30 お一人様500円。貸切風呂2,000円/50分。TEL 0974-75-3331
宿の敷地内には、森の中のヒーリングルーム「エンジェルファーム」がある。
昼間は、大きな窓を開けると開放感充分で、極上の癒し空間が広がる。
こちらでは、スウェーデン式マッサージ、経絡マッサージ、アーユルヴェーダ式マッサージ、レイキヒーリング等の手技療法や、アロマセラピー、薬石療法、音叉療法等の、自然療法を融合したオリジナルのセラピーが受けられる。
施術には、「エンジェルファーム」が独自に研究開発したハーブ薬草オイル『セイントオイル』を贅沢に使用。毒素や老廃物の出かたが、普通のオイルとは全然違うとのこと。料金は、60分7,000円〜。「エンジェルファーム」の公式HP(http://angelfarm.jp/)
「ラーメン隼」は「翡翠之庄」が運営するラーメン屋さん。
2000年、「おんせん市場」駐車場の隣り、「御前湯」の近くにオープンした。
濃厚なスープは人気が高い。クセになる味と言えるだろう。オーナーが苦心の末、たどり着いた味なのだ。
営業時間 11:30〜23:00/年中無休/TEL 0974-75-3777
「天空の杜」という施設がある。以前は不登校の子供たちのための学校を開いていたが、今後は、頂上にあるログハウスを、2009年7月からスタートする「ホース・トレッキング」のクラブハウスとして改装する予定だという。
ログハウスは、「翡翠之庄」が運営しているログスクールの生徒たちが建てたもの。材料費はたったの80万円で済んだ。というのも、木材はこの山の木を切り倒したものばかりだからだ。
しかしながら、この絶景の大パノラマは、息をのむ美しさと、自然の偉大さを感じさせてくれる。
頂上から見えるのは、久住連山。左から久住山(1787m)、大船山(たいせんざん)(1787.1m)、黒岳(1587m)と連なる。九州アルプスの山なみは見事を言うほかない。
また、視線を右手に移すと、由布岳(1583m)も見える。長湯温泉から由布岳のある由布院温泉までクルマで1時間ちょっとで行けるとの事。
少し変わったところでは、1999年に、世界選手権仕様のRC(ラジコン)レーシングサーキット「KAWASEMI Jr. Super Indy Circuit」をオープンさせた。規模は日本最大級とのこと。
直線78m、全長380mのヨーロピアンサーキットに、パドック(屋根、AC電源付き)80m、60坪の本格派プロショップも常設。また、高台には日本有数のバギーコースもある。TEL 0974-74-2251
オーナーは、ラグビー、ジェットスキー、ログハウス、ラジコン・・・・・と趣味も多岐に渡る。
ほとんどの「男の子」そして「少年時代」に憧れたものを、すべてかじってきた様子も伺える。
男のロマンを地で行くような生き方を、首藤文彦氏は歩んでいるようだ。
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「宿房 翡翠之庄」は1992年(平成4年)に長湯温泉に誕生する。
創業者(オーナー)は首藤文彦さん(昭和32年生まれ)。長湯温泉の老舗旅館、大丸旅館の次男として生まれた。
地元の県立高校を卒業後、東京に出て中央大学に入るが、前年に最愛の父を失い、自分の進むべき道を諭してくれる存在を無くして悩んでいた時期でもあった。
そんなおり、大学2年の夏休みに訪れた長野県のあるペンションに立ち寄った時、その年老いた宿主の言葉が心に突き刺さった。「私は一年の三分の一しか仕事していないが、ほとんど笑って過ごしているよ。」
夏休みを終えると「息が詰まるような閉鎖的な(大学の)雰囲気に自分は合わない」と中退を決意する。
そして「無性に料理について勉強したい」衝動にかられ、調理師学校へ通うことになるのだ。
これはやはり旅館の子供として生まれたDNAがそうさせたのであろうか。
または、天国にいる父親の導きがあったのかもしれない。
調理師学校を卒業すると、北海道の旅館、地元大分の料理店、そして実家である大丸旅館の料理長として戻ってくる。
ここで運命的な出会いがあった。当時、テレビ大分の女性アナウンサーが取材レポーターとして、長湯の大丸旅館に取材に来たのだ。そこで料理の解説をしたのが文彦さん。インタビューをしたのが、現在の「宿房 翡翠之庄」の女将、恵美子さんなのだ。
4年間文通をした後、1984年(昭和59年)に結婚した。
翌年、長男の文作くんが生まれてすぐ、文彦さんは、なんと単身でフィリピンに渡ることになった。料理のスキルを上げることはもちろん、勉強の目的もあったのだろうが、結婚したばかりの奥さんと子供を日本に置いての離日は、思い切った行動だった。
しかしフィリピンに渡ると、その力量を買われ、いきなりペニンシュラホテルの和食総料理長に抜擢されることになった。
しばらくして、日本に帰ってきたが、実家である大丸旅館には、兄である勝次氏(現・竹田市市長/観光カリスマ)がいた。
「どうしても独立したい」気持ちは抑えきれず、ついに行動に移す時期が来た。
1986年(昭和61年)12月、御食事処「川瀬美」をオープンさせた。これが独立の第一歩となる。29歳のことだ。
その後、長湯温泉に新しい宿を作ろうと考え始めた。きっかけは「食事をした後、泊まりたい」といったお客の要望をいくつか聞いたからだ。そこからおぼろげながら理想の宿の設計図を頭の中で描き始めていた。
それは離れのある宿へとイメージが膨らんでいった。
そして構想4年の末、現在の地、長湯ダムのほとりの丘陵地に、平成元年(1989年)にまず340万円で1万8,000坪の広大な土地(山林)を購入した(後に買い増しして現在敷地は約3万坪)。
その後、満を持して宿泊施設を造り始める。自らパワーショベルなどの重機を連日深夜まで操縦し土地を開墾することから始まった。1991年のことだ。
整地された土地には、7人の宮大工を含む棟梁たちが、それぞれ意匠の違う離れの客室棟と、茅葺き屋根の母屋、そして旅籠長屋を完成させ、1992年(平成4年)にはついにグランドオープンを果たした。
当時、土地を購入した時は、「温泉が出ないところで宿をやるなんて・・・」などと揶揄されたものだが、文彦オーナーは怯まない。
結果的には、土地を購入してからボーリングを開始し、今まで温泉と縁の無かった土地から、間もなく温泉を掘り当てるのだから、神は文彦氏を見捨てていなかったのだ。
彼は、学生時代からラグビーを続けているスポーツマンであり、最近まで地元チーム(1985年には「かわせみラグビークラブ」を結成)の主将でもあった。
そのスポーツマンらしい大らかさと、天性の明るさで、宿作りに邁進していくことになるのだ。
1993年には、独立の原点である食事処「料庵 川瀬美」を「翡翠之庄」の敷地内にオープンした。
また、惣菜加工所「K・Factory」も設立。あの「幻のエノハ茶漬け」もここで作られている。
さらに陶芸工房「圭」開窯。陶芸教室もスタートする。
この異色のオーナーは宿だけでは満足しない。
長湯ダム湖という絶好のロケーションもあり、JJSBA公認のジェットスキーのプロチーム「チームカワセミ」を結成する。オーナーはその監督を務め、プロライダー18名、チームスタッフ100名を数えるチームを率いることになるのだ。
チームは、世界選手権(アメリカ・レイクハバス)に、日本代表で2年連続招待された。
そんなオーナーだが、ふと人生を振り返る日がやってきた。1994年のことだ。
実父の故・作平さんの20回忌の朝に夢枕に立ち「文彦、しがらみを何もかも落とせ」と告げたのだ。
その言葉に、ガムシャラに突っ走ってきて宿を開業したり、様々な活動をしてきたが、ふっと肩の力が抜けた。
父・作平さんは、聞けばオーナーが17歳の時に亡くなったというが、今でも父の残像を追い求めて仕事をしているという。
そんな時、母からも電話で「子供の頃はあんなに優しい顔をしていたのに、最近は鬼のような怖い顔になってしまった」と嘆かれた。
オーナーは父との再会、そして母からの電話を機に、その当日に髪まで削ぎ落とし、半年の間、剃髪生活を続けたという。
その時思ったのは「いくら頑張っても父、そして母は超えられない」ということ。
それは何かをやればやるほど、父と母が、いかに大きな存在であるかを認識させられた瞬間でもあった。オーナーは、もう一度、自分のすべきことを見つめ直す決心をする。
そして、オーナーが敬愛する伝説のF1レーサー、アイルトン・セナ(1994年5月1日没)が亡くなった頃、宮崎県在住の農学博士・心理学博士であり超能力者とも言われた故・杉尾常聖氏に導かれ、お寺で修行を始めた。その修行は今でも続けているという。ちなみに杉尾氏はあの神風特攻隊の生き残りとのこと。
坊主頭になった同年に、ワインの貿易会社を設立、また、中小企業体「ハンドベルク長湯」を設立し、ハムの製造を開始した。吹っ切れてさらに事業を前に進めることになる。
1996年は長湯温泉の入口に観光案内所を兼ねた食事処「かわせみ茶屋 峠の月光」をオープンする。
同年、すでに第二弾となるログハウスのスクールも開設した。
1997年には、「峠の月光」の隣に釣堀をオープンさせた。
1998年は、さらに新たなチャレンジを敢行する。
東京ドーム30個分の敷地を持つ標高700mの山を手に入れ、子供たちとの「村」作りをスタートさせる。
1999年には、世界選手権仕様のRC(ラジコン)レーシングサーキット「KAWASEMI Jr. Super Indy Circuit」をオープンさせる。規模は日本最大級とのこと。
2000年は、子供たちのために長湯温泉の田舎の味を作ろうと「田舎食改革」と銘打って、その第一弾として「ラーメン隼」を「御前湯」の近くにオープンさせた。
「子供たち」というのは理由がある。都会に出て故郷を思い描いた時、今の長湯には記憶に残る「田舎の味」が少ないと気づいたという。温泉だけではなく、食の思い出こそ、自分の田舎を連想するものと捉え、麺好きのオーナーが選択したのがラーメンだったのだ。
そのラーメンの味自体もまさに印象に残るもの。豚骨ラーメンの背油の香りをそのまま閉じ込め、オーナー曰く「くさ・うま」仕様に仕上げた。
いつしか「そういえば、田舎に臭いがきついけど、うまいラーメン屋があったなあ・・・」と思い出してくれればとオーナーは語ってくれた。
そのラーメン店のオープンには、もうひとつの物語があった。
そのお店のスタッフの一人の男の子に徹底的にラーメン指導を施した。
オーナーが昼夜問わず、試行錯誤の末、やっとの思いで完成させたラーメンを作れる職人に育てるためだ。
一人前に仕立て上げるには、かなりの修行が必要だった。実はその彼はまだ若く学校に行けない、いわゆる不登校の男の子だったのだ。
ところがラーメンを作らせると、目は輝き、いつの間にか美味しいラーメンを作ることができるようになった。本人も大いに自信がついたという。
そしてお店がオープン後、その彼の親御さんも訪れ、その息子の変わりようにびっくりしたという。
ちなみに、今でも(2009年7月現在)彼は、お店になくてはならないスタッフとして活躍しているという。
すると、あちらこちらから「ウチの子も面倒みてもらえないでしょうか」と声があがり始めた。
それがきっかけで、オーナーは、世の中にはなんらかの理由があって、学校に行けない子供がいることを知る。
そこで2002年夏には「常聖・天空の杜」として、98年に購入した山を使って、不登校の子供たちのための学校のプレ開校を果たす(22日間)。
久住の山々の大パノラマが広がる大自然の中で、多くの親子の問題に向き合ったのだ。
この時、オーナーは自身の子供の事を考えつつ、改めて人としての進む道を熟慮する機会を得たという。
その「常聖・天空の杜」の支援事業として、貿易会社(ジャパン・サンクチュアリー・コーポレーション)を設立した。これにより「子供たちのための天空の杜」事業はしばらく続いた。
年は前に戻るが2001年夏には、「翡翠之庄」のチームは、ラジコン日本代表としてドイツ、オーストラリアの世界戦にも転戦。
翌2002年はアメリカの世界戦にも出場を果たし、日本人初の表彰台にあがる。
現在も、アメリカ、カナダ、マレーシア、台湾、中国、韓国と参戦しているという。
同じ年、生ごみ推進協議会「土カエル」導入。同時に地球環境企画部を設立した。
2003年には、九州最大のラジコン用の「東佐賀サーキット」を買収。
そして、2004年9月2日(父・作平さんの命日)には「ガニ湯本舗」をスタートさせる。
敷地には外湯めぐり湯治宿と食事処を兼ねた「天風庵」、そして屋台村4店舗がオープンした。
これは、「長湯は温泉がいいから客が来る。そして何もない田舎の温泉地の雰囲気がいい。」と有識者から言われる中、オーナー自身は危機感を覚える。
「何もなくていい時代は終わる。観光客は期待してくる。その中で最低限のものは必要ではないか。」との思いで誕生させたのが「ガニ湯本舗」なのだ。
思えば長湯温泉には温泉街と呼ばれる中心エリアがない。
それぞれの施設が点在していて、まとまりがない。そこで町の住民にも声をかけ、屋台村も作った。
また、自ら運営する「天風庵」は、宿泊施設(全6室)があるが、それは長湯温泉の「外湯文化」を継承するためのもの。素泊まり宿泊を基本とし、希望者にだけ朝食、夕食を用意するというスタイルだ。できれば外にいくつかある飲食店で食事をとってもらうということだ。
施設内には家族風呂を2つ用意してあるが温泉ではなく、これもできる限り「長生湯」「御前湯」などの共同浴場や近くの温泉宿で日帰り入浴をしてもらおうという試みなのだ。
「翡翠之庄」だけ儲けるのではダメ。町の人も潤う事によって、はじめて長湯温泉の活性化につながることを考えてのオープンであった。
「ガニ湯本舗」の名のとおり、ガニ湯の近くにあり、様々な施設に足を伸ばすには絶好のロケーションということも見逃せない。
2005年には、地元有志と「月とスッポン・ニッポン協会」を設立。
スッポンを通して地域おこしと美しい川づくりをしようとの試みだ。
長湯温泉の名物はエノハだけではない。長湯の中心を流れる芹川の清流には、天然のスッポンが生息しており、古くから地元の人たちの栄養源になっていたという。
長湯温泉ではスッポン料理のことを「スポネ料理」と呼んでいる。
ちなみに「スポネ」とは、「スッポン」と「Sante(体の健康) + Plaisir(喜び) + Nourrissant(心の滋養)」の頭文字から取った造語との事。
長湯の飲食店や温泉宿では、スポネ雑炊、スポネラーメン、スポネうどんなど多種多彩なメニューを用意しているという。天然長湯産のスポネ料理をいただくなら、5月〜9月が旬となるらしい。
スッポンが、コラーゲンが豊富に摂れる美容食ということもあり、現在、長湯温泉では「温泉と食」+「美容」ということで、「美肌スポネ快道」をテーマに掲げている。
毎年7月には、「ガニ湯本舗 天風庵」前で、スッポンの慰霊祭を行っているという。
2006年5月24日には、オーナーは、すでに10年以上務めている長湯温泉旅館組合の組合長として、大分県庁に赴き、「源泉かけ流し宣言」を行った。
これは長湯温泉の全宿泊施設の湯舟はもちろん、すべての長湯の温泉風呂を、循環ろ過装置を使わない、源泉をそのままかけ流しにするというものだった。
当時、九州では初の宣言であったが、温泉の質にこだわる長湯温泉ならではの対外的なアピールだった。
2007年2月には、長湯歴史温泉伝承館「万象(ばんしょう)の湯」をオープンさせた。
前年に売りに出ていた町外れの旧・JA大分みどりの跡地を買い取り、建物を再利用してリニューアルしたものだ。
オーナーは、「万象の湯」を長湯温泉の第三の温泉館と言っている。
清流・芹川の下流に、温泉療養文化館「御前湯」。
中流には、高濃度炭酸泉「ラムネ温泉館」。
そして、上流には温泉伝承館「万象の湯」というわけだ。
館内のお風呂も特徴的だ。まず男女別大浴場には、高温の炭酸泉とぶくぶくサイダー風呂(炭酸を含んだ地下水)があり、露天風呂も備わっている。
貸切風呂も3つ用意されており、こちらも内風呂+ぶくぶくサイダー風呂+露天風呂の3つの湯舟がある(内ひとつはバリアフリー対応となっている)。
館内には足湯などの温泉施設だけでなく、長湯温泉の昔を教えてくれる資料や写真が豊富に掲示されていたり、地元農家の作った野菜の直売コーナーもあった。
そして、なんといっても注目は、国際中医師・千代田美和子氏監修による薬膳料理と料理長が作るオリジナル料理が食べられる、薬膳料理バイキング「天恵塾食堂」が人気だ。
薬膳料理の効能書も掲示しており、体質チェックシートもあった。
薬膳は日替わりで一日5品目。バイキング料理は全体で30〜50品目ある。
その他、定食やうどん、そば、ラーメンなどは、プチレストラン「クワバタキッチン」でいただける。
そして、2008年には現代版湯治場を具現化しようと、長期滞在型湯治棟(宿泊施設)が完成。
6帖シャワートイレ付き和室が4室、シングルの洋室が2室、そして20帖の宴会場が2つという構成となる。
このように現代版・湯治場を提供するのと同時に、長湯温泉は未来に向かっての準備も怠らない。
その準備とは、長湯温泉だけでなく、全国の温泉関係者の中で密かに叫ばれている温泉枯渇の問題だ。
最近では掘削(ボーリング)技術が発達して、全国では年々源泉数(温泉の井戸)が増えているのもその原因のひとつ。
大分県が1995〜96年に行った地下調査によると、長湯温泉の自然状態での総供給量は毎分約3,600リットル。一方、旅館や入浴施設での総使用量は毎分3,300リットル(うち20〜25%が掘削して汲み上げている)。
つまり、限界ギリギリの状態だと判明したのだ。
長湯の源泉は、くじゅうの火山群に降った雨水が浸透してできた深い地層からの高温熱水と、浅い地下水が混合してできている。
つまり、深い地層に多くの水を堆積させなければ、いつかは源泉は減っていき、最後には枯渇するという話だ。
だからこそ、「温泉を使用する量を減らす」ことも大事だが、そこに「地下に浸透させる水の量を増やす」、つまり「源泉を育てる」という発想を加えることにしたのだ。
長湯温泉のある直入町が2004年に策定した「温泉資源涵養(かんよう)条例」とは、まさにその事。
ケヤキ、イチョウ、山桜、クヌギなどの広葉樹の苗を植林して、次世代へこの貴重な自然の財産を残そうと活動を開始したのだ。
さらに、県の内規では通常新たな源泉を掘る場合、既存の源泉井戸との距離を60m以上開けるように定めているが、これも150m以上に拡大した。
この事例は、ピークは過ぎたが今なお絶大な人気を誇る、お隣の熊本県・黒川温泉と比べると興味深い。
観光カリスマの新明館・後藤社長が講演会などで言っていた「露天風呂をできるだけ大きく造ろう。そうすれば都会の人間は喜ぶ。」と言っていた発想とはまったく逆のものだ。
黒川温泉は、広葉樹などの植林も進めているが、どちらかといえば「雰囲気作り」の意味合いが強いように感じる。
実際、大きな露天風呂を備える旅館は、湯量が不足しているので、地下水などを加水しているところが多い。(弊社調査)
しかし、「ふもと旅館」「こうの湯」「旅館山河」「南城苑」らのように、必要以上に大きなお風呂は造らず、できるだけ源泉100%かけ流しをしている温泉本位の宿があることは付け加えておく。
つまり、長湯温泉は源泉の大切さ、貴重さを認識している温泉地だということ。
見せかけだけの雰囲気だけでなく、本物の温泉をじっくり体感して欲しいとの、誠実さがにじみ出ている考え方が素晴らしい。
これは全国の温泉地が見習っていただきたい点である。
ここで、新しいニュースが飛び込んできた。
以前から不定期で行われてきた芹川を馬に乗って歩く「リバーホーストレッキング」が、形を変えて常時参加者を募るようになったという。
その昔、長湯温泉は馬が交通の主役だった。学校に行くにも馬を使っていた時代もあり、長湯温泉と馬の関係は深い。
そこで2009年7月より「ムーンリバーホース」という乗馬サービスがスタートしたのだ。
場所は、長湯ダム湖畔のログハウス(King Fisherman's Club)裏手の敷地内にあり、白い建物1Fがクラブハウス(TEL:0974-75-2113/9:00〜19:00/定休日なし)となっている。
芹川リバーサイドコース(60分〜)や、長湯ダム周辺コース(40分〜)、森林サイドコース(60分〜)、3〜5時間コース(芹川〜ダム湖〜天空の杜)などの乗馬プランが用意されている。
また、お得な会員制度もあり、こちらも人気が出そうだ。
「ホースヒーリング」の言葉があるように、馬と触れ合うことによって癒され、健康にも良いとされている乗馬は、これから要注目だろう。
このレポートを執筆する時期の少し前、巷では映画「レッドクリフ PARTU」(ジョン・ウー監督)が上映されていた。
原作は、言わずと知れた中国古代の歴史絵巻「三国志」で、国力に恵まれた「魏」(曹操)、肥沃な大地を持つ「呉」(孫権)、そして唯一海を持たない山間の地にある「蜀」(劉備)の物語である。
これを大分県の主要温泉地である、別府、由布院、そして長湯に当てはめるとどうだろう。
日本一と言われる温泉湧出量を誇る別府温泉郷が「魏」。
由布岳の眺望とヨーロッパの田舎の牧歌的な雰囲気が人気の由布院温泉が「呉」。
そして、交通の便が悪く、山あいに小さく集落を作っている長湯温泉が「蜀」と言えるだろう。
「蜀」の名宰相・諸葛亮孔明が、「天下三分の計」を唱えたように、この大分の名泉はそれぞれの特長を生かして、日本中から観光客を引き寄せている。
その中で、「蜀」長湯温泉は別府、由布院とは一線を画すアピール方法で、存在価値を示す。
「魏」別府のように地上にある温泉の泉質の11種類のうち8〜9種類を有することを誇示されれば、長湯は世界的にも稀なる炭酸泉で対抗する。
「呉」由布院のように、洒落た宿で眺望豊かな大きな露天風呂を自慢されれば、長湯は小さいながらも源泉かけ流しにこだわって、本物の温泉ファンを引き寄せる。
先に書いた「源泉かけ流し宣言」はその最たるもので、あれだけ多くの宿泊施設を持つ由布院では、すべてが源泉かけ流しにすることは不可能なのだ。
このように、最近になって「長湯温泉」の名前が、全国区になった理由が少しご理解いただけたであろう。
現在、その「蜀」である長湯温泉を引っ張っているのは、「宿房 翡翠之庄」のオーナー首藤文彦氏。
その人柄は、その三国志の劉備の如く、人を引き寄せる。
何か言葉では言い表せない人間的な魅力が溢れている事業家なのだ。
それは「人を育て、信じて、任せる」事をしながら、自ら前線に立って戦っている姿に共鳴できるからに違いない。
「翡翠之庄」は、その首藤文彦氏自身のこだわりと、汗と、愛情が、深く染み込んだ結晶のような施設。
有名な建築家やデザイナーがコンセプトを考え、できたものを宿のオーナーが買うといった最近の新しい宿とは根本的に違うのだ。
だから、部屋がどうの、料理がどうの、お風呂はどうの・・・と、お客がアンケートに答えて、それを宿造りに生かすようなことはまったく考えていないようにも思える(間違っていたらごめんなさい)。
「できれば、首藤文彦という、オトコ臭い男が、創り上げた空間を体感なさってください。」・・・というスタンスでこの宿を訪れてほしい。
なにか爽やかで、心地いい空気に触れられることは確かだから。
オーナーは、長年に及ぶラグビー選手生活のせいで、右肩、左肩、右肘、左肘、股関節など、骨折15ヶ所、脱臼7ヶ所を経験。救急車のお世話になったことは数知れず。
さらには、2001年には直腸ポリープを除去する大手術を経験。
あらゆる痛みを知っている人間だからこそ、人に優しく接することができる。
といいながらも間違っていたら、どんな高い立場の人間でも食ってかかるような激情家の一面もある。
そんな首藤文彦氏は、ここ数年、長湯温泉を全国に注目させた功績が認められ、長湯温泉旅館組合長だけでなく、数多くの役職を任されている。
そのひとつであるが、現在は、特定非営利活動法人・竹田市観光ツーリズム協会・会長の要職も担っている。
竹田市は世界屈指の炭酸系温泉エリアの長湯温泉だけでなく、国立公園の久住高原、滝廉太郎の「荒城の月」で知られる古い歴史を持つ城下町、そして西日本一のトマト産地など、観光名所がいくつかある。
九州では奥豊後と呼ばれているエリア一帯の広報・宣伝のリーダーとして、その手腕が発揮されているのだ。
そんな多忙な日常の中、オーナーは毎朝自ら早起きして弁当を作っている。
実は系列のラーメン店などで働いている独身の従業員のためだという。
見た目以上に美味しいと長湯温泉の町中で評判になり、噂を聞きつけてどうしてもと、関係のない人にまで作ってあげたこともあったらしい。
料理人としての腕もさることながら、スタッフに対しての愛情を感じさせるエピソードである。
最後にオーナーが敬愛して止まない父・作平さんが残した言葉を引用する。
首藤文彦という人間の、座右の銘のようなものでもある。
「誰もやっていない事に立ち向かう時、大切なのは夢を描ける展開を信じる事であり、失敗を恐れて、批評家になっている者の言動に耳を貸さない事である。
歴史という道は言(い)った者ではなく、行(や)った者の跡にこそ残って消えない。」(J)
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貸し切り情報 |
| ■貸切料金 |
宿泊の場合無料 |
| ■利用時間 |
15:30〜翌朝9:30 ※宿泊客の休前日(繁忙日)の貸切可 |
| ■予約方法 |
予約なし(先着順) |
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風呂施設情報 |
| ■貸切風呂 |
共同貸切風呂:露天風呂・岩風呂・ヒノキ風呂・内湯
部屋付き風呂:ひのき風呂・内湯・露天風呂 |
| ■貸切風呂の眺望 |
共同:山・湖・星空 、部屋付き:山 |
| ■その他のお風呂 |
- |
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施設情報 |
| ■部屋数 |
全13室
和6室(バストイレ付き2室/トイレ付き4室)
和洋6室(バストイレ付き6室)
洋1室(バストイレ付き1室)
・・・うち露天風呂付き部屋5室 |
■収容人数 |
62名 |
■駐車場 |
50台 |
| ■ペット |
不可 |
■バリアフリー |
非対応(詳細:ただしスタッフのサポートにより対応) |
| ■エステ・マッサージ |
エステなし
マッサージあり(詳細:\4,500/40分) |
| ■インターネット |
なし |
| ■DVD |
なし |
| ■TVチャンネル |
NHK2局、民放3局 |
| ■施設 |
ラウンジ・喫茶室・売店 |
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こだわり情報 |
| ■冷蔵庫のシステム |
利用した分だけ申告(持ち込みのドリンクを入れるスペースあり) |
| ■冷凍室 |
利用可 |
| ■冷蔵庫のドリンク |
中瓶ビール:\620・缶ビール:\380 ジュース:\220 |
| ■オススメお土産 |
鴨味噌:\850 ※宿のオリジナル |
| ■自動販売機 |
なし |
■携帯アンテナ |
3本
3本
3本
不可 |
| ■売店 |
あり |
| ■近くのコンビニ |
車で5分 |
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| ■アメニティ |
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浴衣 |
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バスタオル |
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タオル |
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石鹸 |
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ボディソープ |
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シャンプー |
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リンス |
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リンスinシャンプー |
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歯ブラシ |
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シャワーキャップ |
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ドライヤー |
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ブラシ・くし |
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カミソリ |
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綿棒 |
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ウォッシュトイレ |
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その他の情報 |
| ■車イス |
無料貸し出し用車いす |
| ■お子様 |
- |
| ■外国語 |
対応なし |
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近隣情報 |
| ■周辺観光スポット |
- |
■レクリエーション
(観光農園、公園など) |
- |
| ■スポーツ |
- |
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| ■宿房 翡翠之庄:女将 首藤恵美子さんからのコメント |
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| 「翡翠之庄」ならではの空間の中で、源泉かけ流しの温泉とこだわりの料理をお楽しみくださいませ。 |
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貸切日帰り情報 |
| ■料 金 |
家族露天風呂「月」「風」・・・\1,500/45分(2名まで)
家族湯「寒月」「光源」「暑月」・・・\2,000/45分(3名まで) |
| ■利用時間 |
11:00〜16:00 |
| 食事付きプラン(要予約) |
| ■料 金 |
\3,300〜+入浴料(通常より-\500) |
■食事の内容 |
山の幸 |
| ■設定日 |
繁忙期を除く毎日 |
■受付時間 |
12:00〜14:00 |
| ■その他 |
※宿房「翡翠之庄」、料庵「川瀬美」、かわせみ茶屋「峠の月光」にて御食事をなされたお客様は、各家族湯が一律\500引きの入湯料で御利用出来ます。 |
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| 日帰りステイスタイル(要予約) |
■日帰り3時間ステイ (0泊1食) |
¥5,000〜 休前日アップ料金¥1,500〜
IN→11:30、OUT→14:300
温泉+客室利用(寝具なし)+昼食:黒岳(3600円相当) |
■日帰り6時間ステイ (0泊1食) |
¥7,000〜 部屋数限定
IN→11:30、OUT→17:30
温泉+客室利用+昼食:黒岳(3600円相当) |
■日帰り9時間ステイ (0泊2食) |
¥9,000〜 部屋数限定
IN→11:30、OUT→20:30
温泉+客室利用+昼食:手打ちざる蕎麦(800円相当)とおでん3点(300円相当)のセット+
夕食:ご宿泊のお客様と同様の懐石コース |
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泉質/効能 |
| ■泉質 |
ナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩泉
(旧称:含土類−重曹泉/中性 低張性 高温泉) |
| ■源泉の温度 |
49.5℃
|
■湧出量 |
50リットル/分 |
■水素イオン |
pH 7.3 |
| ■源泉の湧出状況 |
自家源泉で動力泉(ボーリングによってくみ上げる源泉)・・・地下600メートル
※自家源泉の本数:1本 |
| ■加水/循環ろ過 |
●「小さな男女別浴場」「家族露天風呂」「家族湯」「木部の客室露天風呂」・・・加水、加温をしない源泉100%かけ流し
●「木部」以外の客室露天風呂・・・地下水(天然水)を使った自動給湯。循環式ではなく、足りなくなった湯量を自動的に補充するシステム。 |
| ■加温 |
なし |
| ■消毒 |
なし |
| ■浴槽の掃除の回数 |
2日に1回 |
| ■入浴剤 |
未使用 |
| ■効能 |
神経痛、筋肉痛、五十肩、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、きり傷、やけど、慢性皮膚病など |
| ■湯の色 |
弱黄色 |
| ■飲用 |
可 |
■飲用の効能 |
慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病など |
| ■におい/味 |
ほとんど無臭/鉄の味 |
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| ■電 車 |
JR肥後本線 豊後竹田駅からバス40分で長湯温泉、そこからタクシー5分 |
■送 迎 |
なし |
| ■クルマ |
湯布院IC〜R210〜湯の平有料道路〜広域農道〜長湯温泉(約1時間) |
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| 上記のデータは 2009/05/21現在のものです。 |
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