|
マグロの漁獲高が全国でも一位二位を争うという那智勝浦港の近くにあるのが南紀勝浦温泉だ。周辺は最近、世界遺産に認定された熊野古道が注目されているが、自然の山々と海に浮かぶ島々など風光明媚なエリアとして古くから親しまれている。
南紀勝浦温泉の源泉はいくつかあり、それぞれ泉質も異なるが、「かつうら御苑」の泉質は「単純硫黄泉」で、自家源泉を二本持っている。
客室数は100室をゆうに超える大型旅館なのだが、落ち着いた雰囲気と、客室の和の佇まいで、しっとりとした大人の雰囲気をも感じさせてくれる。
「滝見の湯」と名付けられた男女別大浴場の露天風呂は、天気が良ければその名の通り、手前に那智湾があり、その先に熊野の山々が重なり、「那智の滝」を眺める事のできる眺望豊かなお風呂だ。那智山のさらに奥の大雲取山から流れ出る川が源流となっており、いくつもの支流が加わりついには絶壁を切り裂くように落下しているのだ。その水柱は133mと言われている。
人気の露天風呂付き客室は10室用意されている。源泉かけ流しの硫黄泉に浸かりながら、那智の海と熊野の山の大パノラマを堪能できるのだ。客室も余裕の間取りで広々としている。もちろん海の眺望も申し分ない。
一般客室も和室の他、わずかながらベッドを備える部屋もある。
料理は那智勝浦港から水揚げされる海の幸と熊野牛はじめ山の幸をミックスした贅沢で、ボリュームたっぷりのメニューとなる。熊野灘沖で獲れた、びん長まぐろ、きはだまぐろ、ばちまぐろ、かじきまぐろの食べ比べプランや、本まぐろのトロをメインにした会席や、伊勢エビプランなど、多種類のメニューが用意されている。
また、別注料理でミンク鯨もいただくことができる。これは「かつうら御苑」の姉妹館「花いろどりの宿 花游」が捕鯨発祥の地、太地町にあり(太地くじら温泉)、そちらから運ばれてくるのだ。
基本的には夕食はお部屋でいただくことなるが、朝食はバイキング会場でとの事。
勝浦、太地周辺の見どころは多々あるが、4〜6月には黒潮にのって回遊してきたマッコウクジラのウォッチングプランが人気だ。さらにイルカといっしょに泳ぐ事のできるドルフィンスイムプランも話題を呼んでいる。遊覧船を使った紀の松島めぐりも楽しそうだ。変わったところでは、早朝のツアーになるが、那智勝浦港でのマグロのセリ市の見学などもある。
ファミリー旅行や、おじいちゃん、おばあちゃんを交えての三世代での家族旅行、そしてカップル、ご夫婦にも楽しませてくる要素がたくさんあることがおわかりだろう。
同じ、和歌山の南紀白浜温泉と違って、観光地化されておらず、その分自然が残されているエリアが南紀勝浦温泉なのだ。ぜひ計画を立てて出かけて欲しい。クルマならなおさら楽しいはず。海辺を走るドライブは絶対に心地いいはずだから。(J)
|