十勝川温泉　三余庵 さんよあん TokachigawaOnsen SANYOAN

十勝地方の中心を流れる十勝川は、日本屈指の大河である。
北海道の屋根、大雪山連峰十勝岳に発し、河川延長156km、支川204河川、水系全延長2,380km、全流域面積9,010k㎡（全国第6位）を有する。
帯広市を流れる十勝川水系の札内川は、平成に入って7度も、清流日本一になっている。
全国でも指折りの「おいしい水」として定評がある。
また、十勝川の水力発電は、最大出力32万Kwにも及ぶ。
これは、北海道における水力発電の25％を占め、道東はもちろん、札幌方面へも送電されている。
北海道民にとって十勝川は、まさに「命の水」と言えるだろう。

十勝川の上に架かる十勝中央大橋（2008年5月撮影）

十勝川温泉のあるエリア、十勝川の上に架かる十勝中央大橋は別名“白鳥大橋”とも呼ばれている。
毎年寒さが増してくると、数多くの白鳥が飛来し、河畔で越冬をするからだ。

白鳥が飛来する十勝川（2007年12月撮影）

白鳥だけでなく、様々な種類の鴨も訪れてくる。
一緒に仲良く戯れている光景を見ていると、寒さも忘れて、ココロがほんわかと温かくなってくる。

白鳥と仲良く水浴びをしている鴨が眺められる

周辺の観光では、清水町にある「十勝千年の森」に足を延ばしてみてはいかがだろうか。
多様な動植物が生息する自然林の育成・保全と、在来樹種の植林による本来の“十勝の森の復元”をコンセプトにオープンした施設。
東京ドーム85個分の広大な敷地は、北の大地にふさわしいスケール。
オノ・ヨーコなど現代美術作品も展示されており、自然と芸術の調和も素晴らしい。
ピクニックとしても楽しめ、敷地内にファームレストランもある。
十勝を満喫するのに、この場所は欠かせないかもしれない。

「十勝千年の森」　（ 画像は「十勝千年の森」HPより ）

「十勝千年の森」で魅力的なのが、セグウェイツアー。
セグウェイは、リチウムイオンの充電式バッテリーを使う地球に優しい二輪車。
行きたい方向に体を傾けて体重をかけると、速度調節から前後進、方向転換までできる不思議な乗り物だ。
日本では公道での運転は禁止されているが、「十勝千年の森」内では心ゆくまで楽しめる。
特にここでは、珍しいオフロードタイプが用意されているので、草原や森、小高い丘まで自由に遊ぶことができるのだ。

セグウェイツアーが好評（ 画像は「十勝千年の森」HPより ）